皐月賞
皐月賞では、弥生賞と同じくビゼンニシキとの2強対決となり、
2頭に人気が集中しそうだったため2頭とも単枠指定とされた。
シンボリルドルフは道中3番手で競馬を進め、第4コーナーでは先頭になった。
直線に入るとビゼンニシキと一騎打ちになり、
シンボリルドルフは外側を走るビゼンニシキと
激しくぶつかり合い、外に斜行している。
しかし最後はビゼンニシキを1馬身4分の1抑えてレースレコードで一冠達成。
表彰式で三冠を意識して岡部が一冠を示す1本指を指し示した
東京優駿
東京優駿ではオッズ1.3倍とシンボリルドルフの圧倒的1番人気だった。
また回避馬が続出し、当時の戦後最少頭数となる21頭でのレースとなった。
レースではシンボリルドルフが向こう正面で
岡部のゴーサインに反応しなかったために
競馬場は騒然となったが、
直線に入ると自らハミをとり3頭併せで先を行く
スズマッハ・フジノフウウン・スズパレードを差し切り二冠達成。
無敗での二冠制覇はトキノミノル、コダマ以来3頭目の快挙だった。
ここでも岡部は表彰式で二冠を示す2本指を立てた。
菊花賞
菊花賞では、道中は馬群の中団に位置し、
第3コーナーではやや前の馬が壁になったものの、
最後の直線で抜け出すと外から襲い掛かってきた
ゴールドウェイを4分の3馬身退け優勝。
日本の中央競馬史上初の無敗でのクラシック三冠を達成する。
表彰式では岡部が三冠を示す3本指を立てた。