桜花賞
桜花賞では、5枠13番で単枠指定を受け、オッズ1.6倍の1番人気となった。
競走前には焦れ込む様子を見せたが、レースでは中団に付けると
第3コーナーから先団に進出、直線で早めに抜け出し、
追い込んだマヤノジョウオに1馬身3/4差を付けて優勝、
クラシック初戦を制した。
メジロ牧場にとって初のクラシック制覇であった。
優駿牝馬
優駿牝馬では、桜花賞の人気を上回る支持を集め、
単勝オッズは1.4倍まで下がった。
レースではスタートで躓き後方からの運びとなる。
しかし埒沿いの最短距離を通って徐々に先団に進出すると、
最後の直線半ばで先頭に立ち、ユウミロクに2馬身半差を付けて優勝。
秋華賞
エリザベス女王杯では、単勝オッズ1.3倍と圧倒的な1番人気となった。
レースでは3番手の一団を進んだが、ラモーヌはゴールまで800m地点の
第3コーナー下り坂から仕掛け、先頭に並んだ。
一部には早過ぎるスパートとも映り、
テレビ中継のアナウンスを行っていた杉本清は
「河内、河内、早いのか、これでいいのか」と実況した。
最後の直線では先頭を保ったが、ゴール前で脚が鈍り、
直後に追い込んだスーパーショットが馬体を接した。
しかしクビ差凌ぎ切り、4歳牝馬路線が整備されて以来、
初めてとなる三冠を達成した。
ラモーヌは三冠各競走のトライアル競走も全て制していることから
「完全三冠」とも評された。